ハセガワ 1/72 ザブングル 制作レビュー 3

ハセガワ_ザブングル

仮組完了。
結構デカいですね。あと、頭が小さくて足が長い印象です。
ライフルがデカめで、迫力ありますな。

キットのサイズに対して、関節のポリキャップが小さく、保持力が足りていない感じですね。
一応ポーズは保持できますがグラグラします。また、スナップフィットとはいっても、バンダイのようにガシッと組み合あがるわけではありません。かなりユルいです。塗装やスミ入れを考慮してテンションがかからない様になっているんだと思います。
「塗装&エナメルスミ入れで仕上げ、完成後は観賞メインで楽しむ」という人にはありがたいのですが、「無塗装&動かして遊ぶ」という方には不向きです。

スネと翼との接合部は目立つので、もう少しディティールに凝っても良かったような・・・。
折りたたまれた翼断面のディティールがすごいので、少し物足りない感じです。
何かヒンジ的なデティールを追してもいいかもしれません。押し出しピン跡を隠すのにも都合いいですし。

背中から見えるエンジンのヘッドなんかは、スケールモデル感が強い。
腰アーマーのリベット的なモールドもウォーカーマシーンの泥臭さをうまく演出してますね。
油汚れ/サビ表現が映えそうです。

ヒザ裏の関節パーツなんかは、バイクのエンジンなどで見かけるの造形。
タイヤはサイドウォールの膨らみ具合やパターンのデザインが抜群です。
いかにも実在しそうな雰囲気がたまりません。

腰タイヤのカバーは男らしく中央に合わせ目が来ますのでムニュ着けし後で処理します。
前腕のパーツは外れやすいのでマステで仮止めしています。
親指の付け根にパーティングラインが残っていますな・・。

頭部には搭乗者2名が見えます。バイザーを開けた状態のほうが、ザブングルの世界観にあってる気がする。

この翼断面のディティールがたまらん。
タイヤや翼、関節などはSFメカ的なディティールではなく、実在する機械に寄せている所が良いです。

ハセガワのサンライズロボって初めてじゃないですかね?
バトロイドと違って、パンツ履いてるデザインなんで、ぱっと見ガンプラっぽいんですけど、メーカーの目指す方向が全然ちがうのが面白いです。
ロボのプラモってどうしてもトイの要素が大きくなるし、大半のユーザーもそれを求めているんでしょうが、スケールモデル的な表現を手を抜かずにキャラクターモデルに反映してくれるのはこのメーカーぐらいです。ハセガワさんは、この方向で頑張ってください。応援しています。

ハセガワの場合、考え方がスケールモデルなんですよね。
キットはあくまでも素材であって、仕上げるのはユーザ。気に入らないところがあれば工夫して対応するのが当たり前。完成品は観賞して楽しむもので、基本的に触るのはNG・・・みたいな。

まあ、そんなこと言っていたら、今の時代生き残れないと思うので、バンダイに無い部分は維持しつつ、最低でも”ポロリ”と”グラグラ”を対策すれば、ガンプラ専門ユーザにも受け入れてもらえるんじゃないでしょうか。
まあ、ポロリ対策は悩ましいですけどね・・。
塗装&接着を考慮してスナップをゆるくすると、ポロリしやすくなって無塗装派に受け入れられないので、もう少し固めに作って、塗装派は自分の判断で対策してもらいましょう。
ポリキャップはサイズに合わせた硬さ&サイズで、軸部分の強度も確保です。

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